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き な さ ぐ ら し 情 報 局
きなさぐらし
きなさぐらし
鬼無里は「ちょっとコンビニに買い物へ」が片道20キロ弱という場所で、買い物に関しては不便な所だと言わざるを得ません。
都会の当たり前なライフスタイルは通用しないことはある程度ご想像されていると思いますが、ここでは移住・定住を検討されるうえで事前に知っておいていただきたい情報をお伝えします。
ライフライン
ライフライン
国道406号線、県道36号線沿いのライフラインは整備されているので、生活するうえで不便はありません。
ですが、主要道から遠ざかってしまうと、さすがにそこまでは行き届いてはいません。
また、いずれのサービスも都心と比べれば利用者数が少ない分、利用料金は高めになってしまいます。
電気
長野県は中部電力管内になります(小売電気事業会社の選択は可能です)。
鬼無里(長野市内)は西日本エリアの周波数である60Hz地域にあたるため、東日本地域でご利用されている古い家電製品(50Hz専用)は稀に使えない場合がありますのでご注意ください。
夏場の日中はかなり暑いですが、朝晩は比較的涼しいのでクーラーの無い家も割と普通にあります。
冬場はエアコンの暖房を使う家庭は少なく、灯油か薪ストーブで暖を取るのが一般的です。凍結防止ヒーターの電気代は意外とかかります。
冬場は積雪による停電が想定されるため、昔ながらの石油ストーブはもちろん、カセットコンロを非常用に備える家庭が多いです。
ちなみに、NPO法人まめってぇ鬼無里ではソーラー発電事業や、間伐材・支障木を薪として販売することで、化石燃料の利用削減と、エネルギーの地産地消に取り組んでいます。
ガス
もちろん都市ガスはありませんので、プロパンガスを使われるのが一般的です。
そのため、都心部から引っ越しされる場合は都市ガス用のガスコンロは使えませんので、プロパンガス用に買い替えが必要な場合もあります。
鬼無里ではオール電化の家庭も珍しくありません。
逆に今でも竈や囲炉裏で煮炊きしたり、薪でお風呂を沸かす古民家も残っていて、ガスをほとんど使わない家もあります。
水道
寒冷地ではお決まりである冬場の凍結による水道管の破裂に注意が必要で、水道管に凍結防止のヒーターを巻き付けたり、不凍栓(水抜栓)を開閉する必要があります。
水道料金は高めです。例えば、使用料16立方メートル、呼び径20mmの2か月分の上下水道料金は、東京23区であれば3,951円ですが、鬼無里の場合は7,367円と約1.8倍も違います。(2020年7月現在)
長野市上下水道局の利用が一般的ですが、地区内の一部では私設水道(管理組合、自治会、共同組合等で運営する沢水や井戸水などを水源としたもの)を利用している場合があります。
水源は大元は奥裾花になるそうで、市街地よりもおいしいです。
比較的水洗トイレを利用する家庭も多くありますが、場所によっては簡易水洗を含む汲み取りのところもあります。
ゴミ捨て
鬼無里地区内では「上里・中央1」(県道36号線沿い)と「中央2・両京」(国道406号線沿い)の2つの回収エリアがあります。
長野市は可燃ゴミと不燃ゴミは有料で、ごみ処理手数料が含まれた専用のゴミ袋で出すか、普通の袋で捨てる場合はゴミ処理手数料のシールを貼って出す必要があります。
プラスチック容器包装等の資源ゴミも専用のゴミ袋で出しますが、こちらは袋代のみでゴミ処理手数料は不要なので含まれていません。
カン・ビン・ペットボトル・段ボールなどの古紙は回収日は決まっているものの、ゴミステーション(という名の物置)に回収日と関係なく出すことができます。
たまに可燃ゴミがお休みの週があったりします。
あと、間違えて別の市の袋(お隣りの須坂市とか)を買ったりしないよう注意が必要です。
テレビ
鬼無里地区は地上波デジタル放送の電波は届きません。そのため、ケーブルテレビへの加入が必要です。
地区内にはアナログ地上波用(VHF)のアンテナが立てっぱなしになった家を多く見かけます。
また、衛星放送を受信するためのアンテナを立てている家もありますが、冬場は雪の影響で受信感度が落ちるため地上波デジタル放送と合わせてケーブルテレビ会社と契約される方も多いです。
なお、ケーブルテレビへ新規加入される場合は長野市へ加入分担金26,190円(公営住宅の場合はその半額)が必要になります。
インターネット
主な選択肢としては光回線(NTTフレッツ)、無線(WiMAX・Wi-Fi)、ケーブル(同軸)の3つかと思います。
光回線は鬼無里地区内でも提供できない場所があります。
WiMAX・Wi-Fiサービスも場所によっては生活圏でも圏外の場所があります。
テレビを見るためにケーブルテレビを契約されるのであれば、同時にインターネット契約されるとお得です。
この場合、INC長野ケーブルテレビと契約し、プロバイダとして「JANIS」か「avis」を選択します(料金はどちらも同じです)。
固定電話・携帯電話
電気は西日本エリアでしたが、固定電話はNTT東日本エリアにあたります。
都心に比べれば個人宅の通信手段として固定電話は現役で、今でも黒電話を使う家も多いです。
地区内ではガラス張りの電話ボックスは見かけませんが、市街地には無い古めかしい木製の電話ボックスをあちこちでみることができます。
鬼無里地区内の生活圏において携帯電話は普通に使えますが、ごく一部の生活圏や奥裾花自然園では圏外になりますのでご注意ください。
※携帯各社エリアマップ
DoCoMo / au by KDDI
SoftBank / Rakuten
交通
交通
鬼無里の主要道は国道406号線で、長野市街地(きなさびとは通称「下」と言ったりします)と白馬を結んでいますが、下から白馬へ行く方はオリンピック道路を使う方が多いため、交通量はかなり少なめで渋滞することはほとんどありません。
国道406号線と県道36号線との交差点には鬼無里地区唯一の信号機が設置されており、その県道36号線(長野県道36号信濃信州新線)がお隣りの戸隠地区と小川村を結んでいます。
また、「旅の駅 鬼無里」は路線バスの始発・終点になるため、鬼無里の観光・交通における要となっています。
国道406号線は普通車がすれ違うのがやっとの狭い箇所がいくつかあります。路線バスだけでなく、ダムに溜まった土砂を運搬したり、採石場から搬出するダンプカーなど低速で走る大型車両がよく通ります。マナーの良いドライバーさんばかりなので必ず道を譲ってくれますからイライラせずに焦らずゆっくり走りましょう。
また、国道406号線は地元住民の大切な生活道路のため高齢者ドライバーも多いです。特に地元の安全運転な軽トラックのドライバーさんを煽るような行為はせず、ゆとりを持って走りましょう。
路線バス
長野駅から鬼無里への路線バスはアルピコ交通株式会社が提供しています。
善光寺口を出た左斜め先にあるバス停7番乗り場からご利用ください。
ちなみに長野駅から「旅の駅 鬼無里」まではちょうど1時間、料金は片道1,200円です。
また、鬼無里地区内においては市営バス(マイクロバス)が走っています。
タクシー
鬼無里地区内でもごく稀にタクシーを見かけることがありますが、長野駅から「旅の駅 鬼無里」までは約1万円程度かかりますので、時間単位で課金される観光ガイドサービスを利用されている方なのではないかと思います。
ちなみに地区内にはタクシー会社はありませんが、唯一個人タクシーを経営されている方がいらっしゃいます。
鉄道
鬼無里地区には鉄道は通っていませんが、かつては善光寺から鬼無里を経由して白馬村へ抜ける善光寺白馬電鉄が計画されていたそうです。
ちなみに最寄り駅は「旅の駅 鬼無里」から国道406号線を東に21km進んだ長野駅か、西に24km進んだ白馬駅になります。
公共施設
都心部に比べれば不便さは否めませんが、必要最低限の施設は整備さていますのでそれほど困ることはありません。
公共施設
鬼無里支所
都心に住んでいる方は役所といえば住民票や印鑑証明などを取得するときくらいしか行かないかと思いますが、役所機能だけでなく、観光振興会や住民自治協議会が事務所を構えており、活性化センターが併設されているため老若男女問わずたくさんの方が来所されます。
公民館
地区内の方が集まる憩いの場所として利用されていますが、現在は建物の老朽化の問題から鬼無里支所内への移転が検討されています。
病院(診療所)
鬼無里支所の地下には診療所があります。地元のベテラン看護士さんがいつでも頼りになる存在です。
診療時間などの詳細はお電話でご確認ください。
鬼無里診療所:026-256-1020
<月>午前・内科
<火>午前午後・内科
<水>午前・内科
<木>休診
<金>午前 隔週交代で内科と外科
<第二、第四土>整形外科
金融機関
JAとゆうちょの2択で、いずれもATMが設置されています。
鬼無里支所内にはJAながの農業協同組合の鬼無里出張所があり、公民館の近くに鬼無里郵便局があります。
鬼土間
神代断層地震により耐震不備で使用できなくなってしまった旧鬼無里中学校。
しかし、校舎に併設された木造の特別教室棟は耐震に問題ないのでまだまだ活用の余地があります。
現在、「ソトとナカをつなぐ鬼無里の土間」ということで、特別教室棟を「鬼土間」と名付けて利活用を進めています。
消防署(鬼無里分署)
もちろん鬼無里にも消防署はあります。緊急通報の入電とともに所内に放送が流れ、出動準備をされています。
消防車だけでなく、救急車もここから出動します。
店舗
店舗
昭和30年代の鬼無里は現在の国道406号線と県道36号線の交差点周辺(「町」という名の地区)が、いわゆる商店街といった感じで栄えており、飲食店はもちろん、酒屋、電気店、衣料品店、雑貨店、理美容室に加え、映画館やパチンコ店(なんと4軒も!)までありました。
今ではほとんどの店舗が無くなってしまい、かつての商店街の風景は残念ながらほとんど残っていません。
店舗
移動販売
パン移動販売の「トラットリアフォルツア」が毎週木曜日の午後に旅の駅鬼無里を中心に巡回されています。
都心でも活用される宅配サービスの「コープ・デリ」は鬼無里も配達エリアとなっており、利用されている方は多いです。
クレープ移動販売
「森のくまさん」は鬼無里地区の地域おこし協力隊OB/OGである西田さんご夫妻が経営されており、主に毎月3週目の水曜日に旅の駅鬼無里や鬼無里支所の駐車場で販売されています。
※クレープ販売ののぼりが目印です。
その他
「ENEOS JAながの鬼無里給油所」は市街地から銚子口トンネルを出てすぐにある鬼無里唯一のガソリンスタンド。
シーズンには農作物の種や肥料、チップソー(草刈り機の刃)なども販売しています。
自動車整備や新車・中古車販売なら「佐藤モータース」におまかせ。オイル交換や夏冬タイヤ交換などもリーズナブルな金額でやってもらえます。
「かじや松本商店」では日用雑貨や農機具の販売をしています。中古の耕運機なども扱っていますので、移住後に畑作業をしたいなら一見の価値ありです。
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