7月18日(日)。
鬼土間(鬼無里中学校の旧校舎)で「きなさでお茶講(ちゃこう)」が開催されました。
「お茶講」とは、「近隣の者が集まって情報交換・親睦を深めること」と「群馬県吾妻郡中之条町で行われているお茶の味を当てる民俗行事」(Wikipedia参照)だそうです。
鬼無里では、お茶やお菓子(漬物)をいただきながらおしゃべりすることを「おちゃっこ」と言います(響きがなんともかわいい)。
「お茶講」と「おちゃっこ」が関係あるかないかは別として、みんなでちょっとお茶やお菓子をいただきながら鬼無里のことを興味深く話しませんか、という会です。
講演会やセミナーのように堅苦しくなく、ゲストを囲んでざっくばらんにお話するスタイルが特徴です。
今回のテーマは「鬼無里の祭屋台はどうしてこんなにすごいの?」で、ゲストは長野市立博物館学芸員の樋口明里さんと、Skima信州代表で編集者の山本麻綾さんの歴女2人です。
鬼無里村にはかつて、7台の屋台がありました。
神社の祇園祭にその地区の財力と彫刻自慢を競うように人とお金がたくさんつぎこまれて屋台を出してましたが、だんだん曳き出されなくなり、他地区に譲渡・売買されるようになりました(長野市緑町の屋台も鬼無里から売られた1台です)。
そして現在は4台が残り、鬼無里ふるさと資料館に展示されています。
やはり鬼無里の屋台の魅力はなんといっても彫刻です!
塗装されていない白木の美しさは、鬼無里の冷涼な気候ならではらしいです。
ぜひとも資料館で拝んでほしい。
そして、屋台といえば、お囃子。
なんと鬼土間で三味線の実演もありました。
かつて音楽室として使っていた教室に三味線の音色が響き、コロナ禍で久しいお祭りの雰囲気を少し感じることができました。
お茶講のお楽しみ、今回のお茶は「よもろぎ茶」。
鬼無里で採取したスギナ、ヨモギ、クマ笹を、鬼無里在住の薬剤師さん監修のもと、鬼無里デイサービスの利用者さんが丹精込めて作った鬼無里産100%の野草茶です!
とても暑い日でしたが、やさしい甘みも感じられる冷たいお茶で、ホッと一息つけました。
お菓子は、おやきのいろは堂さんのまだ発売前の商品「おやきじマリトッツォ」。
鬼無里でイタリアのドルチェ「マリトッツォ」にお目にかかれるとは!
油で揚げたおやきの生地に生クリームたっぷり、みんな口の周りを白くして食べました♪
ゲストの樋口明里さんは、実際に鬼無里に何度も足を運んで地元の人にもお話を伺ってるだけあって、鬼無里の人より詳しい!?お話を聞くことができました。
山本麻綾さんも前回に引き続き2回目の登場で、会場の参加者にも話を伺いながら、鬼無里地区以外のお祭りなど話を広げていただき、「やっぱりお祭りはいいよね」と全員が思ったところで12時のチャイムで終了しました。
鬼無里のナカの人もソトの人も同じテーマでざっくばらんに語り合える場があるというのは、いいですね。
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